トヨタ会長ら、タイで8日午後会見 ダイハツ不正で
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【バンコク=赤間建哉】トヨタ自動車は8日午後、完全子会社のダイハツ工業で発覚した試験認証手続きの不正について、対象車の主な生産・販売の拠点となったタイで記者会見を開く。豊田章男会長やタイ法人トップらが出席し、一連の不正の経緯や今後の対応について説明するとみられる。
今回の不正は海外向け車両の側面衝突時の安全性試験の認証手続きで確認された。開発中を含む4車種で不正行為があり、影響台数は8万8000台に及ぶ。特に「ヤリスエイティブ」は9割弱に相当する7万6000台をタイ拠点で生産し、「トヨタ」ブランドとしてOEM(相手先ブランドによる生産)供給していた。
4月28日にオンライン配信した豊田会長はコンプライアンス(法令順守)を巡り「グループ全体の問題として私が主担当として取り組む」と話した。
トヨタグループを巡っては、日野自動車で2022年にトラックのエンジン排ガスのデータ不正が発覚。豊田自動織機でも23年3月、フォークリフト向けのエンジンで排ガスデータの差し替え行為が判明している。