札幌・帯広地域、タクシー運賃10%強値上げへ 31日から
北海道運輸局は1日、札幌市内などのタクシー運賃を31日に改定すると発表した。地域によって異なるが、運賃は10.09〜14.34%引き上げられる。運転手不足に対応した待遇改善や新型コロナウイルス禍による影響などを運賃に転嫁する。
運賃が改定されるのは札幌、北広島、江別、石狩各市を範囲とする「札幌A地区」、千歳、恵庭各市が対象の「札幌C地区」、そして十勝地方のタクシーだ。札幌A地区の場合、普通車の初乗り料金(670円)での走行距離が1.463キロメートルから1.28キロメートルとなり、値上げ率は14.34%に及ぶ。
北海道内ではタクシー運賃を引き上げる動きが相次いでいる。4月10日には稚内や留萌、富良野などの地域でタクシー運賃が16.32%引き上げられた。釧路・函館地域などでも運賃改定に向けた手続きが進む。
背景にあるのはタクシー業界を取り巻く事業環境の悪化だ。コロナ禍では深刻な需要減に直面。その後は経済活動の正常化に伴い、運転手不足が露見し始めた。2022年のロシアによるウクライナ侵攻後はタクシーの主力燃料であるLPガスが高騰し、収支を圧迫している。
原材料価格や物流費の高騰を受け、食品・サービスなど幅広い分野で値上げの動きが広がっています。最新の記事をまとめました。
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